
2010年3月17日
少年法が大きく取り上げられるようになったのは,1997年の神戸連続殺傷事件(酒鬼薔薇事件)からといっていいでしょう.この事件以後,少年犯罪の激増・低年齢化・凶悪化しているという議論が広がりをみせたのです.
現行の少年法による少年犯罪の処遇が軽すぎるので,少年犯罪が生じるのだという意見が国民的支持を得て2000年に少年法は法改正されました.少年法を厳罰化することによって,少年犯罪を減少させることができるだろうと考えられたのです.その後,近時もより一層の厳罰化への少年法改正案が問題となっています.
すぐにも少年法を改正する前に,厳罰化にすると少年犯罪は減少するのか検証する必要があると思います.法務省から出版される「犯罪白書」によると2000年の少年法改正で厳罰化しても,少年犯罪の増減はほとんどなかったという結果がでています.さらに,犯罪白書をみると,昔と比べて少年犯罪が増加したり低年齢化しているわけでは無いというのが資料よりわかります.
どうやら,少年法の厳罰化で少年犯罪は減少するわけでは無いようです.また,少年犯罪の激増というのはメディアの発達が理由の1つのようです.たしかに,厳罰化は被害者感情には沿ったものとなります.しかし,犯罪を犯した少年の更生を真剣に考えるなら,社会復帰した少年をどう受け入れていくかという仕組みづくりも考えた少年法改正でなければならないと考えます.

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