
2010年9月4日
トイカメラとは,もともとはロシアや中国などで生産された作りの粗雑なカメラのことをいう.日本の勤勉なメーカー群とは対極をなすその製達は,つくりの粗雑さが原因で偶然なんとも味わい深い写真撮れるということで,マニアの間でじわじわ流行していったのである.トイカメラブームの火付け役と言えば,90年代後半に生産されたロシア製のLOMOである.それ以降世界中のトイカメラが日本に紹介され,日本人は几帳面な日本製のカメラでは撮ることのできない味わい深い描写や発色に魅力を感じて,トイカメラの虜になっていったのである.
トイカメラと言っても2種類ある,「おもちゃとして作ったカメラ」と「おもちゃになっちゃったカメラ」である.LOMOのスメハチとかLC-A,ルビテル(こまおカメラ),は「ちゃんと製品として作りました」という感じがする.最近では,トイカメラが,その性能をアピールするコマーシャルを見かけるが,それは愚の骨頂といえるだろう.
トイカメラには様々なメーカーがあるが,中国製のHolga(ホルガ)と双璧をなすLOMO(ロモ)は,ロシアの光学機器メーカー レニングラード光学器械合同(ЛЕНИНГРАДСКОЕ Оптико−Механическое Объединение)によって製造されるカメラ製品のブランドである. 2007年現在ではトイカメラのブランドとして認知されている.
個人として勧めるとしたら,ピンホールカメラにはありがちな光漏れなどの扱いにくさが多少解消されたZero Image社の「ZERO2000」である.チーク材のボディに真鍮製の金具が組み込まれるなど,高級感漂う大人のカメラとして仕上がっている.全面にピントが合う「パンフォーカス」により,奥行きのある写真になり,シャッターの開き時間を調整することで新たな表現も可能である.

無断転載・転用禁止
(C)cherryshouse.net